ナゲット処理・加工

ナゲット処理とは

ナゲット処理(ナゲット加工)とは、被覆電線・被覆銅線をナゲット機(粉砕機)にかけ、米粒大に粉砕し、定量供給装置から一次粉砕機→二次粉砕機にかけ磁選機・振動ふるい機から被覆(電線の被覆部分)と導体(電線の金属部分)を比重選別した後、ナゲット処理された高純度の銅屑と被覆チップをサーマルリサイクル及びマテリアルリサイクルに分別・回収します。

剥線機では処理しきれないような細かい雑電線の処理も可能で、原料投入前に不純物を除けば、ある程度のボリュームをそのまま投入でき、自動運転で分別回収が出来ます。焼却処理に比べ環境に影響が少ないばかりか、銅が酸化しないため純度が高く、形状が一定している為、扱いやすい製品として取引されています。

リサイクルシステムフロー

  • 電線(被覆銅線)
  • 電線(被覆銅線)
  • 電線(被覆銅線)

回収・選別【切断・解体作業】

  • 人の手による細かな作業
  • グラスパーによる選別処理
  • シャーリングによる切断

破砕処理・定量供給装置

  • 定量供給装置
  • 大型破砕処理機

一次紛砕機・二次紛砕機

  • 一次紛砕処理
  • 二次紛砕処理

磁選機・振動ふるい機

一次粉砕機・二次粉砕機の処理後に振動ふるい機→搬送コンベア→磁選機へと迅速に処理されます。
  • 磁選機
  • 搬送・コンベア
  • 振動ふるい機

リサイクル

高純度の銅屑

ナゲット加工・ナゲット処理により、分類された米粒大の銅屑は99%以上の純度で分類され、梱包されて処理されます。
  • 銅屑
  • ナゲット処理後の梱包

被覆チップ【サーマルリサイクル】【マテリアルリサイクル】

ナゲット加工により発生した被覆チップは産廃用(埋め立て用)ウレタン・紙・繊維が取り除かれ、そこから被覆チップ用の選別機により、ポリエチレン(PA)と塩化ビニール(PVC)分けられ、サーマルリサイクルとマテリアルリサイクルに分類されます。
  • 選別後のポリエチレン(PA)
  • 選別後の塩化ビニール(PVC)
  • 被覆チップ選別機